当院では小児期における近視の進行抑制を目的とした点眼治療も行っております。
近視とは
近視は、ものを見るときのピントが網膜より手前に結ばれてしまう状態を指します。ピントの位置がずれる原因は、主に眼球の奥行き(眼軸長)が過度に伸びることにあります。
現代では、スマートフォンやタブレット、読書・学習など、近くを見る時間が長くなる生活習慣が増えています。こうした「近距離作業」が続くと、近視が進行しやすくなることが知られています。
一度伸びてしまった眼軸長は、元の長さに戻すことができません。また、強度近視へ進行すると、将来的に視力喪失、黄斑変性症、網膜剥離、緑内障などの眼疾患に発展する可能性があります。


近視の進行と進行抑制治療の目的
眼球は体が成長する時に伸びることが多く、低年齢の頃に速く伸びる可能性があります。早い段階からできるだけ近視が強くなるのを避けることで、将来の見え方を守り、眼の病気になる可能性を低下させることが治療の目的です。
治療について
眼球の奥行(眼軸)の長さが伸びるのを抑えることで、近視の進行抑制することが期待できます。
近年アジア諸国において、低濃度アトロピン点眼は近視の進行抑制効果が約60%程度あると報告され、副作用もほぼないことが確認されました。このことから当院では、低濃度アトロピン点眼液(リジュセア®ミニ点眼)を使用した小児期の近視進行抑制治療を行っています。
※本治療は近視の進行を抑制するものであり、近視が全く進行しないわけではありません。
治療の費用について
令和8年度の診療報酬改定に伴い、6月よりリジュセア®ミニ点眼液を用いた近視進行抑制治療が一部、保険適用(選定療養)として認められることになりました。保険が適用される範囲は限定されており、年2回までの受診に限り、2項目の検査のみが保険対象となります。なお、点眼薬はこれまでどおり保険適用外となります。
検査・診断費用
- 保険適用
※オルソケラトロジーと併用の方は1500円
薬剤費用
- リジュセア®ミニ点眼液0.025%
(30本・約1カ月分)4300円
